−アトガキ− こんにちは、もしくは初めまして。蒼唯です。 「宵闇色の珈琲」を読んで下さって、ありがとうございました。 思えば長かったです。この話を書き始めたのは、受験もそろそろ本腰を入れようか、という12月。書き上げたのは、卒業式を少し過ぎたあたりだったと思います。 受験中も暇があれば書き、浮かべば、次の日が滑り止めの受験だろうとかまわず書き……本当にこのことを親が知っていたら、殺されますよね。 まぁ何だかんだ言いつつ、第一志望校に無事合格できたということで、「終わりよければ全てよし」。たった十数年の人生、こんなもんです。 早々に悟りを開いてしまっていますが……。 今回の作品にはテーマにした曲があります。 GARNET CROWの「WEEKEND」という曲で、5thアルバムの最後のトラックに入っています。 テーマにした、というよりは、気付くと「あれ、何か……そっくり」なんてことになっていたり。 特に、倉本の雰囲気にそっくりでしたね。 一節を抜粋すると、 君よどうか幸せでいてと 忘れないで 願っているよ 届かないと知りながら祈る 情けなくも愛しい想い 抱いた WEEK END という感じです。 無駄だと知っていても、人は想う人のために願わずにはいられない。 どんなに傷ついても、恨めない。 そんなセンチメンタル的な部分が、重なり合っていると思いました。 あと、私、個人的に青系統の色が好きで、この前なんてイメージカラーが「紺」だと言われてしまいました。(……って、あまり関係なかったですね) 空関連って物凄く好きなんですよね。 「自由な空の下で」が「The free sky」なので、今回は、夜へと移り変わる紺色の空「The dark blue sky」とタイトルに付け加えました。 記憶にはなくても、確かに想いは存在する。 想いが届かないのであれば、せめて相手の幸せを願って何かをしてあげたい。 でも何も出来ない。 その焦燥感と自らに対する失望。そして空回りをしながらもより大きく重くなっていくばかりの気持ち。 深く濃く、重ねられた気持ちの象徴、それが今回の「空」です。 あとは……脇キャラの存在っていうのも、結構大きかったのではないでしょうか。 一番の伏兵は木村さんですかねぇ。やっぱり他と比べて「大人の余裕」というものがあり、ああいうタイプの大人は実は結構好きだったりします。(雰囲気的に) 麻生と天野の元同級生キャラとそのシーンは話の流れを変えるために入れたもので、実はそんなに意味がなかったなぁと終わってからふと思いました。 そして、中森。 友人に対する執着というのは、この話を書いているときに、自分が感じていたことでもあったので、力入れすぎてます。それでもこれを書いているうちに、自分の感じている執着の正体というものが理解できた気がします。恋愛に近い感情、けれど「そうでない」と自らが境界線を張っているからこそ「友人」として位置づけられる。側にいられる。これがもしあやふやだったら、それこそリアルに同性愛になりそうで怖いですが。(これは言っていいのだろうか) それにしても。ここまでシリアスを真面目に書き上げたことは初めてで、自分で読んでみて「本当にこんなこと書いたっけ?」と思わず首を傾げてしまうほど。 まぁこれでちょっと区切りをつけまして、次回作は久々のコメディ! し・か・もッ。 「無敵のForcible lover」の続編ですっ!! 当初は4月の終わりに書き上げる予定でしたが、まぁ気付けば7月も中旬。 自らのヘタレ加減に、呆れ返ってものも言えません。というか、そんなことを言う暇があったら「早よ書けッッ」って話ですよね。 連載開始予定(目標)は8月上旬。休みに入ることですし、ちゃちゃっと頑張りますので、もう暫くお待ちを……汗。 今回は、新キャラが出てきます。そして理人兄はとうとう……(自主規制) 乞うご期待! とか言っておいて、肩透かし食らわせてしまったらどうしましょうと毎回のように思っております。 これからもよろしくお願いします。 本当にありがとうございました。 では、また次回作でお会いできますように……。 台風直撃により近くの夏祭りに行けなくなりました...涙。 Una vera fine *ご意見・ご感想など* |